千葉県のスイカ栽培農家の方のブログをまとめてみました
みなさま、こんばんは。
現時点で当方が調べてみたかぎりでは、日本でのスイカ栽培は「これさえ守っていればまず間違いない」というような定番の育て方というものが確立されていないようで、栽培される方(々)や栽培される地方、栽培時期によって栽培方法が相当大きく異なる農作物の1つのようです。
先日、千葉県の専業農家の方が開設され更新されている
http://mame564.blog110.fc2.com/
新規就農のススメ
というブログにスイカの栽培に関して相当詳しい情報が書かれていることを知りました。
以下にスイカについて書かれているエントリーの内容を(現時点で当方が理解している範囲で)まとめておきたいと思います。
スイカ栽培のメリットとデメリット
http://mame564.blog110.fc2.com/blog-entry-169.html
スイカ栽培促進委員会、開設
というエントリーには、スイカ栽培のメリットとデメリットがまとめられているようです。
メリットは
- 作りやすい
- 手間がかからない
- 販売価格が高い
デメリットは
- 種代が高い(1粒50円ぐらい)
- 実を運ぶのが大変である
とのことです。
スイカ栽培のコツ
下記の2エントリーにはスイカ栽培のコツがまとめられています。
http://mame564.blog110.fc2.com/blog-entry-170
スイカの育て方①
http://mame564.blog110.fc2.com/blog-entry-171
スイカの育て方②
以下、当方が理解したことをまとめてみます。
種蒔(ま)きの時期は、千葉県の場合は5月中旬ぐらい、もう少し寒いところでは5月下旬ぐらいが良いとのことです。スイカは寒さに弱く、暑さには強いということがあり、種蒔きは気温が上がりきって、寒さの心配がなくなってからにするとよい、ということのようです。
種の撒き方ですが、
- 直径9cm~10cmのポットに1粒まき(種が高いので)
- 土は普通の培養土。撒いたら水をたっぷりめにあげ、日当たりの良いところに置く
- スイカは育苗時に害虫の食害に遭いやすいので、細心の注意を払う
とのことです。
次に、定植ですが、
- 本葉が3、4枚になったら定植、6月の梅雨真っ最中、雨がスイカの生育に良い
- 下準備として、土は万全に作る。ウリ科は肥料食いなので、元肥を上手く使う。黒マルチを張り、雑草を防ぐ。列間はマルチの幅、株間は70cmぐらい
とのことです。
定植後は、
- 栽培管理、定植後はあまりやることがない
- 毎年100本~300本育てるため人工授粉はせずにハチ任せ(直売所で「人工授粉の日付がないと置かない」というところもあるが、そのような直売所にはスイカは出さない)
- 栽培管理の続き、防鳥ネットだけは確実に張ること!鳥害は虫害の比にならない(ネットは2000円ぐらいで大きめのが買える)
- 季節風が吹いて定植したばかりの苗が振られてしまうことがあるので、そのときはワリバシ等で押さえる
収穫は、
- 実がゴロゴロしだしたら(←『実がゴロゴロしだしたら』とあるのはよくわかりませんでした)、1個試し切り
- 試し切りしたものが少々熟れている感じだったら10日後が完熟の目安
- 心配なら3日おきぐらいに試し収穫
- 天候にもよるが、本格的に収穫し出してから1か月ぐらいで終了する
- 熟れてきたと思ったらどんどん売っぱらうほうが良い
とのことです。
その他の注意事項として、
- 収穫にはとにかく体力を使う(我慢のしどころ!)
- 収穫後、自然に土に解ける(ことが多い)ので、片付けの苦労があまり無い
ということがあるようです。
スイカ栽培 お薦めの品種
http://mame564.blog110.fc2.com/blog-entry-172
スイカの育て方③
というエントリーには、スイカ栽培のお薦め品種が紹介されています。
スイカは1つ2kg前後と(スイカにしては)小さめの小玉スイカ、重さ3~5Kgの中ぐらいの重さ、大きさの中玉スイカ、1つ7,8Kgかそれ以上の重量になる大玉スイカ、重さと大きさで3種類に分類されることが多いようです。
おすすめの品種として、マダーボール・虎太郎・秀山・夏武輝の4品種が挙げられていて、それぞれ下記のような特徴があるとのことのようです。
・マダーボール
→小玉スイカの代名詞みたいな存在
→ジューシーで甘い
→皮が薄く超割れやすい。触っただけで割れたり、置いただけでも割れる
→輸送に気を使いまくり、販売には向かないかも
→放っておいても採れるから作りやすい
→初級者向け
・虎太郎
→味は中玉スイカで随一。
→シャリ感がすごく、甘い!
→皮が厚く少し踏んだぐらいでは割れない
→大きさ、重さともに運びやすい
→大量に売るには最適
→人工授粉が要らないぐらい、ほっといて採れる
→熟れてるかどうかが掴みにくい
・秀山
→味は良い
→大玉スイカだが、皮が脆く、輸送には少々気を使う。落としたら割れる
・夏武輝
→秀山よりやや小さめ(小さめといっても大玉スイカ)、味は秀山よりやや落ちる
→作りやすい
→皮はそれほど脆くない
以上となります。
現時点で当方は大玉スイカや中玉スイカを栽培する予定はなく、小玉スイカだけにしておこうと思っていることもあり、小玉スイカの品種の情報が少ない点はやや残念だと感じたものの、とても参考になる内容だったと思います。
なお、当エントリーで取り上げたスイカ栽培農家の方のブログ、
http://mame564.blog110.fc2.com/
新規就農のススメ
ですが、地方の行政や農業関係者に対する批判や要望、新規就農に関して考えておいたほうがよいと思われる事項なども述べられていて、非常に勉強になるブログだと思われます。日本農業に関連する諸問題や新規就農にご興味やご関心をお持ちの方(々)でしたら、ご興味やご関心があるエントリーを適宜読まれるとご参考になるかもしれません。
前エントリーの繰り返しですが、実際にスイカ栽培を開始するまではまだ時間があるので、引き続き、品種の調査や栽培のコツを学んでいきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。